札幌市東区の総合病院 天使病院
天使病院について「クリニカルインディケーター」

医療の質

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クリニカルインディケーター(臨床指標)

クリニカル・インディケーターとは、医療の質をあらわす指標です。近年、病院で行われる医療の質向上と安全に対する関心が高まり、様々な取り組みが行われております。各分野で着目する指標を設定し、取り組み前後や経年変化を定量的に数値で収集し、より改善につなげるために検証していくものです。
用語として、臨床指標 Clinical Indicator:CI、または質指標 Quality Indicator:QIと呼ばれます。
病院全体の指標や診療領域別で指標を設定し、数値を把握していくことは、情報の活用につながり、健全な病院運営上で必要となるものです。

病院全体に関する指標

項目 2024年度 2023年度 2022年度
病床稼働率(%) 71.6% 62.5% 58.3%
平均在院日数(日) 10.7 10.4 10.6
紹介割合(%) 40.2% 42.4% 40.0%
手術件数(件) 1,725 1,978 1,761
Ⅱ度以上の褥瘡の新規発生件数(件) 31 37 32
入院患者で転倒・転落の結果、骨折または頭蓋内出血が発生した件数(件) 5 8 3
退院後4週間以内の計画的再入院件数(件) 369 241 266
退院後4週間以内の計画外再入院件数(件) 260 257 183
24時間以内の再手術件数(件) 2 1 2
入院患者のうちパス適応患者数(人) 2,583 2,082 1,898
術後の肺塞栓発生件数(件) 0 0 0
急性脳梗塞患者に対する早期リハビリテーション開始件数(件) 0 0 1
人工膝関節全置換患者の早期リハビリテーション開始件数(件) 5 14 21
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与件数(件) 1,532 1,492 1,464

診療科別(内科系)

  • 消化器内科
  • 血液内科
  • 呼吸器内科
  • 循環器内科・腎臓内科
  • 糖尿病・代謝センター
  • 精神科

診療科別(外科系)

  • 外科
  • 小児外科
  • 整形外科
  • 耳鼻咽喉科
  • 眼科
  • 麻酔科

診療科別(周産期母子センター)

  • 産科
  • 婦人科
  • 小児科
  • NICU

診療科別(救急センター)

  • 救急科

診療支援部門

  • 薬剤科
  • 放射線科
  • 生理検査科
  • 栄養科
  • リハビリテーション科
  • 臨床心理科
  • 地域医療連携室(患者サポートセンター)
  • 臨床遺伝センター
  • 高気圧酸素療法室

DPC関連データによる病院指標 〈令和6年度〉

年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢階級 人数
10歳未満 1,967
10歳代 310
20歳代 257
30歳代 526
40歳代 289
50歳代 301
60歳代 431
70歳代 901
80歳代 812
90歳以上 245

2024年6月1日から2025年5月31日までに退院した患者について、年齢階級別(10歳刻み)で表示したものです。
幅広い年齢層の患者を診察しており、当院は地域周産期母子医療センターであることもあり、10歳未満の患者数が多くなっています。

年齢階級別に多くあった診断群から病名を具体的に挙げると下記の通りとなりました。

  • 10歳未満:低出生体重児、早産児、滲出性中耳炎、肺炎
  • 10歳代:斜視、肺炎、急性胃腸炎
  • 20歳代:切迫早産、異常分娩(胎児機能不全、分娩停止等)
  • 30歳代:切迫早産、既往帝切後妊娠、異常分娩(胎児機能不全、分娩停止等)
  • 40歳代:既往帝切後妊娠、切迫早産、急性扁桃炎
  • 50歳代:2型糖尿病、大腸ポリープ、結腸憩室炎
  • 60歳代:2型糖尿病、胃癌、末期腎不全
  • 70歳代:白内障、肺癌、2型糖尿病
  • 80歳代:急性白血病、白内障、肺炎
  • 90歳以上:大腿骨近位骨折、急性肺炎、誤嚥性肺炎
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード

呼吸器内科

DPC
コード
DPC名称 患者数 平均在院
日数
(自院)
平均在院
日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
0400802499x0xx 肺炎等 75歳以上 手術なし 処置2なし 64 13.27 16.40 8% 84.13 ×
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 経気管肺生検法等あり 57 4.40 3.03 2% 74.63
0400802299x000 肺炎等 15歳以上65歳未満 手術なし A-DROPスコア0 34 8.24 8.13 3% 38.18 ×
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし 25 24.84 20.78 40% 86.32 ×
040110xxxx00xx 間質性肺炎 処置1なし 処置2なし 20 31.80 18.68 30% 77.60 ×

75歳以上の急性肺炎の治療症例が多くあります。次いで、肺癌の診断に対して行う気管支鏡検査施行のための短期入院が多くあります。
また、睡眠時無呼吸症候群の診断を目的とした「終夜睡眠ポリグラフィー」検査や在宅持続陽圧呼吸療法指導管理が必要な患者に対する治療も行っています。
集計では対象外となっていますが、当院ではCOVID-19治療症例もあります。

循環器内科

DPC
コード
DPC名称 患者数 平均在院
日数
(自院)
平均在院
日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
110280xx03x0xx 慢性腎不全 経皮的シャント拡張術・血栓除去術等あり 38 6.76 3.82 3% 70.42
050130xx9900x0 心不全 手術なし 処置1なし 処置2なし 転院以外 37 18.92 17.33 8% 81.30 ×
110280xx9900xx 慢性腎不全 手術なし 処置1なし 処置2なし 29 15.55 11.35 21% 76.66 ×
050050xx9910xx 狭心症等 心臓カテーテル法による諸検査等あり 26 5.73 3.07 0% 67.38
050050xx0200xx 狭心症等 経皮的冠動脈ステント留置術あり 19 4.00 4.18 0% 68.68

循環器内科では、透析で使用するシャントの拡張術や血栓除去を行う症例が多くあります。
次いで、うっ血性心不全に対する治療症例が多くあります。また、狭心症等に対する心臓カテーテル検査(心臓や末梢の血管を造影剤を使って映画のように映し出す方法)や、治療(心臓や末梢血管で詰っていたり狭くなってたりする場所を、広げたり再開通されるPCI等)を行っています。
心臓の手術が必要となった場合は、連携先医療機関に手術をお願いしています。

糖尿病内科

DPC
コード
DPC名称 患者数 平均在院
日数
(自院)
平均在院
日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病 インスリン製剤あり 141 16.23 13.77 3% 66.77
10007xxxxxx0xx 2型糖尿病 インスリン製剤なし 30 12.50 10.46 3% 64.90
10006xxxxxx1xx 1型糖尿病 インスリン製剤あり 14 12.00 12.60 7% 58.86
120200xx99x1xx 妊娠中の糖尿病 インスリン製剤あり - - - - - ×
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス - - - - - ×

糖尿病内科には、外来治療で血糖コントロールがうまくいかない方や合併症の精査が必要な方々が入院されております。
短期間で効率的に血糖を改善するために、皮膚に装着するだけで2週間5分毎の血糖値がモニターできる持続血糖測定器(CGM)を積極的に活用しております。これによりインスリンの注射量やお薬の調整だけでなく、食事や間食の取り方の指導までが可能となりました。管理栄養士・認定看護師・薬剤師・理学療法士がチームを組み糖尿病から透析に移行することを予防するための栄養指導を積極的に行い、糖尿病からくる足の切断を回避するための足の管理を定期的に実施しております。

消化器内科

DPC
コード
DPC名称 患者数 平均在院
日数
(自院)
平均在院
日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
060100xx01xxxx 大腸ポリープ 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術あり 111 2.98 2.57 0% 68.18
060020xx9903xx 胃の悪性腫瘍 化学療法あり 51 3.35 6.17 4% 69.39 ×
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 43 8.05 5.55 0% 51.77 ×
060102xx99xxxx 大腸憩室炎 手術なし 31 10.39 7.60 0% 63.16 ×
060130xx9900xx 急性胃炎、十二指腸炎等 29 6.28 7.67 3% 67.34 ×

消化器内科では、消化器全般の診療を行っており、大腸腺腫・大腸ポリープに対する内視鏡的治療(ポリペクトミーなど)のための入院が多くあります。食道から大腸までの消化管内視鏡検査では、超音波内視鏡検査、胆管・膵管造影法、治療の範囲の決定、治療後の部位の追跡等を目的とした粘膜点墨法、拡大内視鏡を用いた狭帯域光による観察等も行っています。ヘリコバクター・ピロリ感染の診断検査(複数種類)及び薬剤による治療を行っています。内視鏡下胆道結石除去術・ステント留置術、内視鏡下胃瘻造設術等も行っています。
緩和ケアに係る研修を受けた保険医・看護師、化学療法の経験並びに研修を受けた専任薬剤師による「がん患者指導管理」、「がん性疼痛緩和指導管理」を行っています。

血液内科

DPC
コード
DPC名称 患者数 平均在院
日数
(自院)
平均在院
日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
130010xx97x9xx 急性白血病 輸血あり ビダーザ+ベネクレクスタあり 44 22.95 34.69 20% 84.52 ×
130030xx99xBxx 非ホジキンリンパ腫 輸血なし アドセトリス等あり 38 11.18 12.23 0% 76.47 ×
130030xx97xB0x 非ホジキンリンパ腫 輸血あり アドセトリス等あり 19 20.63 27.85 11% 80.11 ×
130040xx99x5xx 多発性骨髄腫 輸血術なし エムプリシティあり - - - - - ×
130060xx99x4xx 骨髄異形成症候群 輸血なし ビダーザあり - - - - - ×

血液内科では、無菌治療室・化学療法室を完備し、患者の病状に対応した迅速入院が可能であり外来の治療にも対応しています。
また、悪性リンパ腫・白血病・骨髄異形成症候群など幅広く血液疾患の診断・治療を行っております。

外科・乳腺外科

DPC
コード
DPC名称 患者数 平均在院
日数
(自院)
平均在院
日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア 15歳以上 鼠径ヘルニア手術あり 91 5.64 4.54 0% 64.51
060150xx03xxxx 虫垂炎 腹腔鏡下虫垂切除術あり 23 5.65 5.32 0% 34.09 ×
080010xxxx0xxx 蜂巣炎、膿瘍  処置1なし 18 13.22 12.98 11% 62.50 ×
060335xx0200xx 胆石性胆嚢炎 腹腔鏡下胆嚢摘出術あり 18 10.06 7.05 0% 58.56
060150xx99xxxx 虫垂炎 手術なし 15 9.00 8.00 0% 42.87 ×

最も多い症例は鼠径ヘルニアとなります。当院では鼠径ヘルニア・臍ヘルニアセンターを開設しており小児から成人、高齢者まで幅広い年齢層の患者を受け入れる体制を完備しています。
また、内科で検査・治療を行った後に手術目的にて外科へ入院となる症例も多くあります。

眼科

DPC
コード
DPC名称 患者数 平均在院
日数
(自院)
平均在院
日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
020110xx97xxx0 白内障 水晶体再建術あり 片眼 212 2.77 2.49 0% 75.26
020150xx97xxxx 斜視 斜視手術あり 161 3.00 3.08 0% 24.70
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 眼瞼下垂症手術あり 21 2.00 2.74 0% 76.38
020110xx97xxx1 白内障 水晶体再建術あり 両眼 16 4.31 4.29 0% 71.56
020320xx97xxxx 眼瞼内反症 眼瞼内反症手術あり 13 2.77 3.08 0% 22.46

最も多い症例は手術目的の白内障となります。次いで、斜視に対する手術の症例となります。斜視・弱視専門外来の開設に伴い、斜視については症例数が大幅に増加しています。

小児外科

DPC
コード
DPC名称 患者数 平均在院
日数
(自院)
平均在院
日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
060160x101xxxx 鼠径ヘルニア 15歳未満 鼠径ヘルニア手術あり 124 1.13 2.73 0% 4.58
060170xx02xx0x 臍ヘルニア ヘルニア手術あり 79 1.05 6.85 0% 3.33
11022xxx01xxxx 陰のう水腫 ヘルニア手術あり 21 1.10 3.53 0% 3.62
140590xx97xxxx 停留精巣 停留精巣固定術あり - - - - -
140580xx03xxxx 尿膜管遺残 腹腔鏡下尿膜管摘出術あり - - - - - ×

最も多い症例は鼠径ヘルニアとなります。当院では鼠径ヘルニア・臍ヘルニアセンターを開設しています。
鼠径ヘルニア手術では腹腔鏡下手術を導入しています。

小児科

DPC
コード
DPC名称 患者数 平均在院
日数
(自院)
平均在院
日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
140010x199x0xx 新生児黄疸・帝切児症候群等(出生時体重:2500g以上) 198 7.59 6.11 0% 0.00 ×
0400801199x0xx マイコプラズマ肺炎、気管支肺炎 1歳以上15歳未満 147 5.05 5.61 1% 5.17 ×
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 104 4.27 5.55 1% 5.93 ×
040090xxxxxxxx 急性気管支炎 102 4.87 6.22 0% 2.07 ×
030270xxxxxxxx 上気道炎 73 4.16 4.71 0% 2.58 ×

当院小児科では、一般外来、アレルギー疾患・内分泌疾患・未熟児・心疾患、川崎病・神経疾患・血液・腫瘍疾患・染色体異常症等の専門外来、予防接種、乳児健診など幅広いニーズに対応しています。重症な未熟児・新生児疾患の集中治療室(NICU)と一般小児病棟(31床)を有しています。
一般小児病棟では、肺炎やウイルス性腸炎、急性気管支炎などの診断で入院する子どもが多数を占めています。

産科

DPC
コード
DPC名称 患者数 平均在院
日数
(自院)
平均在院
日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
120180xx01xxxx 既往帝切後妊娠・骨盤位等 帝王切開あり 81 9.16 9.40 1% 35.98
120170x101xxxx 切迫早産(34週未満での入院) 帝王切開あり 56 45.09 35.98 0% 32.70
120260x002xxxx 分娩の異常 頸管裂傷縫合術・吸引分娩等あり 49 7.14 6.89 0% 32.47
120170x199xxxx 切迫早産(34週未満での入院) 手術なし 43 31.65 19.47 5% 33.00
120160xx01xxxx 妊娠高血圧症候群関連疾患 帝王切開術あり 34 13.06 12.73 0% 34.38

当院は地域周産期母子医療センターに指定されており。MFICU(母胎・胎児集中治療施設)・NICU(新生児集中治療室)・GCU(継続保育室)を有し妊娠期から新生児期にかけて一貫したレベルの高い医療を提供しています。合併症妊娠、双胎などのハイリスク妊婦が多く、また治療を要する新生児の分娩管理も積極的に行っております。

耳鼻咽喉科

DPC
コード
DPC名称 患者数 平均在院
日数
(自院)
平均在院
日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
030430xx97xxxx 慢性滲出性中耳炎 チューブ挿入術あり 143 3.12 3.11 0% 3.55
030230xxxxxxxx 口蓋扁桃肥大・慢性扁桃炎 138 10.11 7.35 0% 9.72
030240xx99xxxx 急性扁桃炎 手術なし 36 6.83 5.63 0% 39.50 ×
030428xxxxx1xx 突発性難聴 高気圧酸素治療あり 23 14.70 9.42 0% 54.83 ×
030400xx99xxxx めまい症、メニエール病 手術なし 16 7.25 4.67 0% 66.69 ×

耳鼻咽喉科では、慢性滲出性中耳炎の鼓膜チューブ挿入術を行う症例が多くあります。次いで睡眠時無呼吸やいびきの原因である扁桃肥大等の手術を多く行っています。
また、突発性難聴の発症早期治療に高い効果を発揮する「高気圧酸素治療装置」を使用した治療を行っています。

整形外科

DPC
コード
DPC名称 患者数 平均在院
日数
(自院)
平均在院
日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
160800xx02xxxx 大腿骨骨折 手術あり 89 34.18 25.29 66% 82.64 × ※1
160690xx99xxxx 胸椎・腰椎圧迫骨折 手術なし 43 22.77 19.16 79% 84.95 ×
160760xx01xxxx 前腕の骨折 手術あり 24 6.50 5.95 4% 63.33 ×
160850xx01xxxx 足関節の骨折・脱臼 手術あり 14 21.64 17.84 0% 51.93 ×
160760xx02xxxx 前腕の骨折の術後 骨内異物除去術あり 13 3.85 3.06 0% 55.46 ×

整形外科では、高齢者の転倒による大腿骨骨折の手術目的の患者が最も多くなっています。また、高齢で基礎疾患のある患者も多くみられます。
胸椎・腰椎圧迫骨折のリハビリ患者、前腕骨折の手術患者も多くなっています。
※1 大腿骨近位部骨折(人工骨頭挿入)、大腿骨近位部骨折(骨接合手術)に対するパスあり。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類基準※ 版数
StageⅠ StageⅡ StageⅢ StageⅣ 不明
胃癌 - - 26 41 - - 1 8
大腸癌 - 14 16 10 11 - 1 8
乳癌 - - - - - - 1 8
肺癌 - - - 24 58 10 1 8
肝癌 - - - - - - 1 8

「がん」は日本人の死因第1位で、現在では年間約30万人以上ががんで亡くなっています。
これは、「日本人の3人に1人ががんで死亡している」ことになり、男性の2人に1人、女性の3人に1人と言われています。
この表は、がん検診の効果が科学的に証明され、厚生労働省が検診を推奨している主要5大癌(胃がん・大腸がん・乳がん・肺がん・肝がん)について、UICC(国際対がん連合)の定めるT(原発腫瘍の拡がり)、N(所属リンパ節転移の状況)、M(遠隔転移の有無)から示される病期(StageⅠ~StageⅣ)別に分類したものです。
当院では幅広いStageの入院治療をおこなっており、内視鏡的治療や、腹腔鏡下治療といった早期のがん治療をはじめⅢ期やⅣ期の手術・化学療法による治療等も実施しています。
UICC病期分類が不明に分類されている症例は、検査入院の症例で入院中に検査結果が出ない等が理由として挙げられます。
※病期分類基準 「1」UICC病期分類 「2」癌取り扱い規約

成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
重症度 患者数 平均在院日数 平均年齢
軽症 50 8.54 46.08
中等度 92 14.76 72.51
重症 19 17.79 85.11
超重症 - - -
不明 - - -

成人(18歳以上)の市中肺炎(普段の生活の中で罹患した肺炎)の患者さんについて、重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を集計しています。
但し、入院のきっかけとなった傷病名および最も資源を投入した傷病名がともに肺炎のものに限ります。
市中肺炎は重症度が増すにつれ、平均年齢が上がる傾向にあります。

脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD 傷病名 発症日 患者数 平均
在院日数
平均
年齢
転院率
G45$ 一過性脳虚血発作
及び関連症候群
3日以内 - - - -
その他
G46$ 脳血管疾患における
脳の血管(性)症候群
3日以内 - - - -
その他
I63$ 脳梗塞 3日以内 - - - -
その他
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄、
脳梗塞に至らなかったもの
3日以内 - - - -
その他
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄、
脳梗塞に至らなかったもの
3日以内 - - - -
その他
I675 もやもや病
<ウイリス動脈輪閉塞症>
3日以内 - - - -
その他
I679 脳血管疾患、詳細不明 3日以内 - - - -
その他

当院では全ての項目で患者数が10未満であり、特定され得るため、詳細は記載致しません。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード

消化器内科

Kコード 名称 患者数 平均日数
(術前)
平均日数
(術後)
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術
(長径2センチメートル未満)
111 0.94 1.13 0% 68.90
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 20 8.90 19.40 15% 80.60 ×
K654 内視鏡的消化管止血術 15 4.93 15.47 7% 75.33 ×
K6871 内視鏡的乳頭切開術
(乳頭括約筋切開のみのもの)
10 2.50 7.80 0% 66.00
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置
(頭頸部その他に設置した場合)
10 30.70 36.70 70% 82.90 ×

当院で数多く実施されている下部消化管内視鏡検査で将来的に癌化する可能性がある大腸のポリープが発見された場合、治療の対象となります。多くの患者を短期入院で治療しており、1泊2日・2泊3日が典型的な入院症例となります。

循環器内科

Kコード 名称 患者数 平均日数
(術前)
平均日数
(術後)
転院率 平均年齢 患者用パス
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) 35 1.26 5.20 0% 70.06
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術
(その他のもの)
17 1.35 1.65 0% 70.00
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)
(単純なもの)
11 5.82 22.91 18% 74.91
K597-2 ペースメーカー交換術 10 1.00 7.30 0% 82.30
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術
(不安定狭心症に対するもの)
- - - - - ×

透析に使用するシャントに対し拡張術、血栓除去術が多く実施しています。
また、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患は冠動脈の狭窄や閉塞によって、心臓の筋肉への血液の供給が不足し胸痛などの症状をきたす疾患です。このような疾患の治療として、経皮的冠動脈ステント留置術を実施しております。
令和6年の実績としてPCI(経皮的冠動脈インターベンション)は28件、心臓カテーテル検査は56件、ペースメーカー手術は15件(うち電池交換7件)となっております。

外科・乳腺外科

Kコード 名称 患者数 平均日数
(術前)
平均日数
(術後)
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 87 1.29 3.40 0% 65.03
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 31 9.26 6.29 0% 61.42
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術
(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの)
23 0.22 4.43 0% 34.09 ×
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 16 13.31 19.50 0% 79.19
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術
(肺葉切除又は1肺葉を超えるもの)
- - - - -

鼠径ヘルニアに対しての手術が最も多い症例となっています。腹腔鏡を入れて、おなかの中から脱腸の原因となっている場所を確認し、医療用メッシュを挿入して飛び出す穴を塞ぎます。腹腔鏡なので、傷が小さく目立ちずらいというメリットがあります。
次いで、胆石症・胆嚢炎に対して行う腹腔鏡下胆嚢摘出術が多くあります。

小児外科

Kコード 名称 患者数 平均日数
(術前)
平均日数
(術後)
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術
(両側)
147 0.04 0.08 0% 4.39
K6333 ヘルニア手術
(臍ヘルニア)
77 0.00 0.01 0% 3.38
K836 停留精巣固定術 - - - - -
K804 尿膜管摘出術 - - - - - ×
K6332 ヘルニア手術
(白線ヘルニア)
- - - - - ×

当院では鼠径ヘルニアに対しての手術を多く行っています。小児鼠径ヘルニアは鞘状突起の根元が開いていることが原因なので、腹腔鏡をを入れて、おなかの中から鞘状突起を開存を確認し根元を縛ります。傷が小さく目立ちづらく将来ほとんど見えないくらいに薄くなります。日帰りでの手術が典型例です。
臍ヘルニアに対する手術が2番目に多い手術となっています。臍ヘルニアとは俗に言う「でべそ」のことであり、当手術はへそを造る手術です。ほとんどが日帰り手術でできます。

整形外科

Kコード 名称 患者数 平均日数
(術前)
平均日数
(術後)
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術
(大腿)(上腕)
63 3.94 27.97 63% 80.95 × ※2
K0462 骨折観血的手術
(前腕)(下腿)
41 2.98 10.27 5% 58.51 ×
K0811 人工骨頭挿入術(股) 36 5.97 27.94 69% 79.72
K0483 骨内異物(挿入物を含む。)
除去術(前腕)(下腿)
26 1.00 2.54 0% 56.35 ×
K0821 人工関節置換術
(膝)(股)
- - - - - ×

最も多い骨折観血的手術の内訳は大腿骨骨折が53件、上腕骨折が10件となっています。
骨折観血的手術とは、ギプス固定では治癒が難しい複雑な骨折や重度の骨折などに対して皮膚を切開し、直接骨を正常な位置に戻す手術です。
※2 大腿骨近位部骨折に対するパスあり。

耳鼻咽喉科

Kコード 名称 患者数 平均日数
(術前)
平均日数
(術後)
転院率 平均年齢 患者用パス
K309 鼓膜(排液、換気)
チューブ挿入術
142 1.00 1.18 0% 3.63
K3772 口蓋扁桃手術
(摘出)
115 0.99 9.36 0% 10.81
K370 アデノイド切除術 22 1.00 2.00 0% 4.32 × ※3
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 16 0.00 5.88 0% 37.13 ×
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型
(選択的(複数洞)副鼻腔手術)
11 1.00 8.36 0% 57.55 ×

最も多い手術は鼓膜(排液、換気)チューブ挿入術です。小児の難治性の滲出性中耳炎、反復性中耳炎に対する治療として行います。手術用顕微鏡を用いて鼓膜に小さな切開を加え、鼓室内貯留液を除去し、鼓室内を洗浄したうえで、小さな鼓膜チューブを留置します。通常半年から1年間程度は留置された状態が続きます。この間に鼓室内の換気が促され、鼓室粘膜の状態が正常化し、聴力が改善し、中耳炎の反復が抑えられます。次いで、口蓋扁桃摘出術です。反復性扁桃炎、慢性扁桃炎、慢性の扁桃肥大に伴う睡眠時無呼吸症候群などに対する治療として行います。経口腔的に両側の口蓋扁桃を摘出します。
内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型手術は難治性の慢性副鼻腔炎、鼻ポリープ、鼻副鼻腔腫瘍などに対する治療として行います。
当科ではナビゲーションシステムという最新の手術支援機器を併用し、より安全に施行しています。内視鏡を用いて経鼻腔的に病変を除去します。
※3 小児のみアデノイド切除術を行う場合のパスはあり

眼科

Kコード 名称 患者数 平均日数
(術前)
平均日数
(術後)
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)
(その他のもの)
226 0.11 1.77 0% 74.93
K2422 斜視手術
(後転法)
108 1.00 1.00 0% 19.99
K2423 斜視手術
(前転法及び後転法の併施)
23 1.00 1.00 0% 48.43
K2421 斜視手術
(前転法)
15 1.00 1.00 0% 36.60
K2172 眼瞼内反症手術
(皮膚切開法)
14 0.79 1.00 0% 22.57

「水晶体再建術」とは白内障治療の最もポピュラーな術式です。「白内障」は、眼の中の水晶体(カメラのレンズの役割)が濁る病気で、加齢によるものが多く、濁った水晶体は元に戻らないため、治療方法としては手術となります。

産科

Kコード 名称 患者数 平均日数
(術前)
平均日数
(術後)
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術
(選択帝王切開)
142 13.16 6.92 1% 34.93
K8981 帝王切開術
(緊急帝王切開)
101 7.77 7.04 1% 33.88
K897 頸管裂創縫合術
(分娩時)
57 6.67 5.00 0% 32.63
K9091イ 流産手術(妊娠11週までの場合)
(手動真空吸引法によるもの)
23 0.00 0.09 0% 36.57
K893 吸引娩出術 14 1.79 5.14 0% 32.79

当院は、「地域周産期母子センター(産科および小児科を備え、周産期に係る比較的高度な医療行為を行うことができる医療施設)」の指定を受けています。MFICU(母体胎児集中治療室)6床を有し、正常分娩からハイリスク分娩まで幅広く対応できる環境を整えています。母体搬送・産褥搬送もあり合併症に対する治療も多く行っています。

小児科

Kコード 名称 患者数 平均日数
(術前)
平均日数
(術後)
転院率 平均年齢 患者用パス
K5223 食道狭窄拡張術
(拡張用バルーンによるもの)
16 3.06 4.56 0% 12.38 ×
K9131 新生児仮死蘇生術
(仮死第1度のもの)
14 0.00 32.14 0% 0.00 ×
K7151 腸重積症整復術
(非観血的なもの)
- - - - - ×
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術
(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの)
- - - - - ×
K384-2 深頸部膿瘍切開術 - - - - - ×

当院は、「地域周産期母子センター(産科および小児科を備え、周産期に係る比較的高度な医療行為を行うことができる医療施設)」の指定を受けています。NICU(新生児集中治療室)、GCU(継続保育室)を有し、妊娠期から新生児にかけて一貫したレベルの高い医療の提供が可能です。
小児・新生児の外科的消化器疾患も積極的に受け入れています。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症
および手術・術後の合併症の発生率)
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DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 10 0.17%
異なる 10 0.17%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 27 0.45%
異なる - -

感染症および合併症の傷病名と入院契機傷病名が同一のものである場合と、異なる場合の症例数、発生率を示したものです。(10件以下は - で表示)
敗血症は感染症を起因とした重篤な全身性炎症反応の症状を引き起こす疾患です。
令和5年度の全国データより敗血症発生率は0.55%であった。
当院の敗血症の発生率0.17%を全国平均と比較すると、全国平均より下回っており低い傾向にあります。

〈個別項目〉医療の質指標

リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の
肺血栓塞栓症の予防対策の実施率

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肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院患者数(分母) 分母のうち、肺血栓塞栓症の予防対策が実施された患者数(分子) リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
494 417 84%

治療や療養目的で臥床している時間が長いと、ふくらはぎの血液滞り血の塊(血栓)ができやすくなります。動き出した時に、血栓が流れ出し肺の動脈に詰まってを血流を遮断してまうと、呼吸ができなくるなど命に係わる症状が現れることがあります。
日本循環器学会の「肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断、治療、予防に関するガイドライン」に準じた、リスクレベルが「中」以上の手術を対象とし抽出しています。

血液培養2セット実施率

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血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
1258 517 41%

血液培養とは血液中に菌を調べる検査です、2セット実施することで菌の検出率が上がります。
当院の15歳以上での2セット率は90%を越えています。

広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率

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広域スペクトルの抗菌薬が処方された退院患者数(分母) 分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日までの間に細菌培養同定検査が実施された患者数(分子) 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
461 292 63%

広域の抗菌薬の多用は、宿主環境や病院環境における耐性菌の増加を誘導し、次に起こる感染症をより難治なものにする。
そのため細菌培養で原因菌を特定し狭域スペクトラムの抗菌薬にデスカレーションすることが望ましい。

転倒・転落発生率

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退院患者の在院日数の総和(分母) 退院患者に発生した転倒・転落件数(分子) 転倒・転落発生率
64010 140 2.19‰

転倒・転落発生率は、様式1のデータを使用し退院患者の在院日数の総和を、転倒・転落が発生した件数で割ったものを1,000人あたりの比率で示しています。
QIプロジェクトによる2023年度の転倒・転落発生率の平均値は2.83‰であり、当院の転倒・転落発生率はそれを下回っています。

転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率

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退院患者の在院日数の総和(分母) 退院患者に発生したインシデント影響度分類レベル3b以上の転倒・転落の発生件数(分子) 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
- - -

退院患者に発生したインシデント影響度分類レベル3b以上の転倒・転落の発生件数(分子)が10件未満(小さい値)であり、良好な結果であるといえます。

手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率

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全身麻酔手術で、予防的抗菌薬投与が実施された手術件数(分母) 分母のうち、手術開始前1時間以内に予防的抗菌薬が投与開始された手術件数(分子) 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
1193 1187 99.50%

SSI(手術部位感染)を予防する対策の一つとして、手術前後の抗菌薬投与があり、手術開始から終了後2~3時間まで、血中および組織中の抗菌薬濃度を適切に保つことで、SSIを予防出来る可能性が高くなります。このため手術執刀開始の1時間以内に、適切な抗菌薬を静注することでSSIを予防し、入院期間の延長や医療費の増大を抑えることができると考えられています。
当院の手術開始1時間以内の予防的抗菌約投与率は高値を保っています。

d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率

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退院患者の在院日数の総和(分母)
※除外条件あり
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡)の発生患者数(分子) d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
62918 13 0.02%

褥瘡とは、寝たきりなどによって、体重で圧迫されている場所の血流が悪くなったり滞ることで皮膚の一部が赤い色味をおびたり、ただれたり、傷ができてしまうことです。
自分で体位交換ができず長期間寝たきりで、栄養状態が悪い、皮膚が弱くなっている(高齢者、排泄物や汗により皮膚のふやけがある、むくみが強い、抗癌剤やステロイドなどの薬の副作用により免疫力が低くなっている)人が、圧迫だけでなく摩擦やずれなどの刺激が繰り返されている場合になりやすいです。
当院の褥瘡発生患者についても高齢者が大半であるが、d2以上の褥瘡発生率は低い値といえます。
※除外条件
①同一の日に入院及び退院した患者②入院時すでに褥瘡保有の記録がされていた患者

65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合

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65歳以上の退院患者数(分母) 分母のうち、入院後48時間以内に栄養アセスメントが実施された患者数(分子) 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
2093 2063 98.57%

栄養アセスメントとは、個人あるいは集団の栄養状態を種々の栄養指標を用いて客観的に評価することである。
低栄養状態では易感染性や創傷治癒遅延などが生じることから、対象者の中から栄養不足状態にある患者を抽出し、適切な処置を行う必要がある。
当院の65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合は98%と高い割合となっています。

身体的拘束の実施率

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退院患者の在院日数の総和(分母) 分母のうち、身体的拘束日数の総和(分子) 身体的拘束の実施率
64010 1701 2.66%

身体拘束は、患者の行動の自由を奪い、権利や人権を損なう行為である。しかし、致し方なく患者の転倒防止・チューブ類の自己抜去防止など生命維持のため実施されることもあります。当院では、患者が安心した入院生活が送ることができ、尊厳が守られることを最優先に考え身体拘束最小化に取組んでいます。
当院での身体拘束の大半はミトン(点滴・経管栄養等のチューブなどの自己抜去、皮膚を掻きむしる行為を防止するためにミトン型手袋)の使用が占めています。当院では新生児や小児の入院患者が多いため、ミトンの使用が多くあるといえます。

更新履歴
令和7年9月25日
令和6年度版へ更新しました

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